歯周病は歯の周りにある歯周組織に起きる炎症性の病気で、大きく歯肉炎と歯周炎に分けられます。歯肉だけに炎症が起きた状態を歯肉炎、歯を支える歯槽骨など歯周組織全体にまで炎症が及んでいる状態を歯周炎といいます。日本人では歯肉炎は10代~20代前半で60%、50才台で約80%がかかっています。放置していると歯槽骨が溶け出して歯が揺れ始め、やがて食べ物を噛むことが難しくなります。最後には歯が抜けてしまう恐ろしい病気です。
歯周病の原因はプラーク(歯垢)の中にいる細菌です。プラーク1㎎中に約1億もいるとされる細菌が、歯周組織に侵入して炎症を起こします。